世界一周をすることが、本当に自分の叶えたいことなのかを考える
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私は高校生の時から世界一周に憧れていました。
TABIPPOや「世界一周経験者の声を集めた本」などで
世界一周をしたことがある人の話を聞いては、わくわくしていました。
2019年、転職を機に3か月ほど旅に出る時間がありました。
世界一周に行こうかどうしようかめちゃくちゃ悩んだあげく
私は世界一周をする生き方を選びませんでした。
理由は、今がなんとなくつまらなかったから。
世界一周をしたいと思っていた理由は2つ。
1つはエネルギーが有り余っていたからです。
毎日の生活は楽しかった。
しかし仕事もそれなりにできるようになると、余裕が生まれてくるので
何かしたいな~と、なんとなく満たされない気持ちになっていました。
そしてもう一つは、その時の生活や境遇から逃げたかったからです。
今の生活を変えたい。
自分を変えたい。
世界を旅することで
自分を変えられる気がしていました。
旅が変えてくれるかもしれないと期待していました。
世界一周計画を白紙にしてしまった。
前職を退職する直前に、私と世界一周に行きたいと言ってくれた知人がいました。
しかし実際に話合いを重ねるにつれて心配になってきたのはお金のこと。
あまりにも勢いでどんどん計画が進んでしまい
知人との気持ちのギャップも埋められず、
私自身の気持ちと行動が完全に分離してしまっていました。
予算をどんなに切りつめても、お金がない…と考えるようになり
旅の計画をすることがだんだん苦しくなっていきました。
旅に出ることへの不安や、本当にこれでいいのかという疑問などから
世界一周計画は白紙になってしまいました。
本当に自分が叶えたかった事
本当に私が叶えたかった生活は、世界一周ではなかったのだろうと思います。
当時の私は、人との繋がりの希薄さが課題でした。
そして、それと向き合うことから逃げ出したいという気持ちがありました。
旅に出るからと言って、いきなりいろいろなことができるわけでもないし
できないことが解決するわけでもない。
きちんと自分の弱さに向き合わなけばなりません。
世界一周をするという、素敵な夢を叶えているかたもたくさんいます。
それを否定するわけではなく
あくまで私の場合は別の方法で自分と向き合う必要があったので
このタイミングで世界一周するという生き方は、辞めました。
余談:長期間の旅をするうえで考えておいたほうが良いこと
私は海外一人旅の経験があったので、
世界一周も軽はずみな気持ちで計画を立てようとしており、失敗でした。
反省点➀ 余裕を持って計画を立てること。
お金のことでネックになったのは、借家は退去するのかそのままにしておくのか。
退去するとなると、引っ越し資金と、出発日までの期間の調整が必要となります。
経験から言うと、退職3か月前に動き出したでは必要資金を貯める術も限られてしまったので、動き出したのが遅かったです。
大きなお金が動くときは、余裕を持って計画を立てることをお勧めします。笑
参考までに、退職直後に3週間ニュージーランドへ行きました。そのため借家を解約し、シェアハウスへ引っ越しました。
家電や家具が無い分、自前引っ越しが可能となったので、引っ越し資金を削りたい場合にお勧めです。
反省点② お金を世界一周用の資金として貯めておくこと。
3か月の旅行でも最低予算は150万は必要でした。
削れない資金は、やはり航空券代です。
計画を立てていても、遅延や欠航のトラブルも考えなくてはなりません。
また、宿もバックパッカーやホステルを利用したとして
都市部と安宿の平均で3000~5000円/泊は見ておかなければなりません。
旅の途中で宿を取ったりしていたのですが
予算が少ないと、選択の幅が狭まるので、宿を取るのに苦しい思いをしたりしました。(同じエリアに滞在するのに連泊できない、とか)
そして食費のこと。
私が海外長期旅行で失敗したのはここでした。
栄養の隔たりと、水質が体に合わないという問題が発生。
体調を崩してしまって、思うように旅を楽しめなかったことが
ニュージーランド長期旅の残念ポイントでした。( ;_;)
食費は削りがちな項目なのですが、旅を楽しむうえで
ごはんも楽しめたらなお良いと思います。
体調万全で旅をしたい方は、ある程度食費も余裕を持って見積もっておくことをお勧めします。
水道水が飲める国でも、水質が日本と異なるので購入が無難です。
風邪薬や痛み止めなどは、必ず持参してくださいね。
また3週間程度なら、自炊のために個包装の醤油、ジップロックに塩を入れて持参すると良いと思います。そんなにかさばらないですしね。
私は日本食が恋しくなるので、お醤油必須です~~( `ー´)ノ
反省点➂ なぜ世界一周がいいのか考え直す
長期で海外に行く、またはその計画を立てるとき
途中で辛くなることがあります。
私の場合ですが、旅の途中で「なんで私は旅に出たのだろう」と
ホームシックになることがよくあります。
1人で旅をすることは、自分自身と向き合う時間が長くなるので
いろいろなことを考えがちです。辛くなることも多いです。
そんなとき旅に出たいと思ったきっかけや、
そのエネルギーの源泉を思い起こすことで
辛くなってもまた頑張ろう、と踏ん張ることができます。
旅は楽しいことばかりではないのですが
辛いことがあるからこそ
嬉しいことがあった時や美しい景色を見たときに
感動が人一倍大きいのでしょう。
最後に
旅は、 挑戦と出会いに溢れています。
出会いとは、現地で出会う人たちや今まで気づけなかった自分と、です。
向き合わざるを得ないことが辛かったこともあるし、
そのおかげで大事にしたい考え方に向き合うこともできます。
一人の時間があったからこそ、
誰かと感動を共有することの素晴らしさに気づくことができます。
また、 「旅は時間があるからできること」だとは思いません。
遠くへ行く必要もないので、短い時間でも体験できます。
それに、「時間があったらできる」は、実行されないことが多いです。
本当にやりたいことは実行できる方法を必死で考えるし
忙しい中でも時間を見つけてできると思うからです。
お金も一緒で、今回のように苦しみながらお金のことを考えるよりも
気持ちよくお金を払うことができるときが
物事を実行するときのベストなタイミングなのでしょう。